久佳乃Blog

声について想う

「体と心が喜ぶ声」は五歳の頃に戻って•••

「先生のレッスンには最初戸惑いました」
というお言葉をよく皆さんからいただきます。
それは、私がよく
「今、どんな風に感じましたか?」とか
「この歌を○○さんはどのように歌いたいんですか?」とか
英語でいえば「How〜?(どのように?)」という質問をするからです。

また、こんな風にも質問させていただくことがあります。
「どうして今、高い声が楽に出せたと思いますか?」
「どうしてこのフレーズはそう歌ってみたくなるんでしょうか?」と
英語でいえば「Why〜(どうして?)」という言葉をよく使わせていただきます。

すると、今まで周りの人から
「どんな風に感じる?」
「どんな風にしたい?」
「どうしてそうしたい?」
と尋ねられてこなかった方にとっては
非常に答えにくい状況になるのですね。
「さて、じゃあ、どうしましょうか?」と
じっと目を見て相手に待たれてしまうと
「え?私どうしたらいいの?」と戸惑ってしまうのです。

でも実は、声にはこの
「どうしたいか?」「なぜそうしたいか?」
という自問こそがとても大切なのです。

人に何かを感じさせられる声には、あなたの意志が必要だからです。

先生の言う通りにやっていればいい、という感覚は
自分の体や心を相手に預けてしまっているようなもの。
「そもそも声を活かして何をしたかったか」というあなたの意志さえも
人任せにしてしまっているようなものです。

最初は難しいかもしれません、が
五歳の頃に戻ったような感覚で自分自身に問いかけてあげてください。

どうしたら楽しい?
どうしたら嬉しい?

どうして楽しいの?
どうして嬉しいの?

子供たちはこのような質問に答えるのに長い時間は必要ありません。
私たちも子供の頃は簡単だったはず。

自分の体や心が喜ぶことをしてあげてください。
ここを撫でて、ここをこうして。
そうしたら、私はとっても気持ちがいいから。
と自分が喜ぶほうへ連れて行ってあげるのです。

そうすればもちろん、あなたの声は自分を癒し、相手を癒し、
たくさんの人の心をも喜ばせることができるでしょう。

そう、五歳の頃に戻って•••です。

2010.07.03 | 声について想う


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