大河ドラマ「篤姫」に学ぶ歌の精神
なんだか仰々しいタイトルのブログになりました(笑)
でも、それくらい心に残るシーンでした。
それは、昨日見たHNK大河ドラマ「篤姫」のワンシーンです。
小松家を継ぐことになった尚五郎とお近の婚礼の席で
大久保正助や有馬新七ら下級藩士たちが婚礼のお祝いにと
声高らかに歌を歌うのです。
最初は、「このような席に下級藩士が上がるものではない」と
篤姫の兄島津忠敬に制されるのですが、
その若者たちの大きな声が座敷に響き始めると
みなその歌に耳を澄ませ、聴き入り
尚五郎は喜びに目を潤ませつつ、背を正してそれを受けるというシーンです。
お祝いの歌だそうですが、さて、どんな歌なのか?
気になったので、歌詞を頼りに調べてみました。
すると、意外なことにそれは兵庫県高砂市にある高砂神社が発祥の
祝宴の席でよく歌われる「高砂の松」という謡曲だということがわかりました。
この歌の内容があまりにも素敵だったので、紹介させていただきます。
高砂の松
播磨国、高砂の浜に高砂神社が最初にまつられたころ、境内に一本の松が生へてきた。
松は根は一本だが、幹は雌雄二本に別れてゆき、御神木とあがめられた。
あるとき、伊奘諾・伊弉冉の二神が現はれ、
「今よりこの松に魂を宿して、世に夫婦の道を示さん」と告げられてから、
「相生(あひおひ)の松」と呼ばれるやうになった。
○高砂やこの浦舟に帆を上げて、帆を上げて、月もろともに出で潮の
波の淡路の島影や、遠く鳴尾の沖過ぎてはや住江につきにけり 謡曲高砂
○たれをかも、知る人にせむ。高砂の松も昔の友ならなくに 藤原興風
自然物のなせる業になぞらえて創られた謡曲を
声高々に歌い届ける若き藩士、それを受ける若き夫婦のことを思うと
なんとも感慨深いものがありますね。
いつか高砂神社の相生の松に会いに行ってみたいものです。
2008.05.05 | 音楽のある生活
