久佳乃Blog

映画鑑賞

ココ•シャネルと屋根にはまったアゲハ蝶

ココ•シャネルの映画を続けざまに2本観ました。
1本目はオドレイ•トトゥ主演の「ココ•アヴァン•シャネル」
そして、2本目にシャーリー•マクレーン主演の「ココ•シャネル」

どちらかといえば、晩年に近いココ•シャネルが
自分の人生を回顧しながらストーリーが流れてゆく2本目のほうが好みです。
(やっぱり、自分自身アメリカかぶれしているのでしょうかね^^;)
復帰後に開かれたショーで、彼女のファッションを歓迎したアメリカ人と
バッシングしたヨーロッパ人の心情(第二次世界大戦時の彼女の言動への批判)が
最初から映画の中に反映されているのかもしれません。
どちらにしても、まだこの時代は女性の成功には
男性の権力、つまり資金が必要だったことはよくわかりました。

ココ•シャネルの名言はいろいろなところで紹介されていますが
私の耳に強く残ったのは、この台詞(シャーリー•マクレーン)です。

「過去を繰り返すよりも、挑戦して失敗したほうがまし。」

きっと、いえ、きっとではなく、ほんとうのことなのですが
今の私にいちばん必要な言葉でした。

過去を繰り返すよりも、挑戦して失敗したほうがまし。

そう、挑戦していくんだ!と。

先ほど外から帰って来て、自宅の駐車場に車を停めたとき
透明な車庫の屋根に、美しく輝く黒と緑色の羽を持ったアゲハ蝶を見ました。
アゲハ蝶は力強く羽ばたいていました。
ただ、その透明な壁に阻まれてどこにも飛んで行けないまま
その激しく羽ばたかせた羽を打つける音を響かせていました。

そのアゲハ蝶が、もしも声を持っているのなら
きっとこんな風に叫んでいたでしょう。
なんで?なんで?私はこんなに一生懸命に羽ばたいているのに
どうしてもっと空高くへ、いつものように飛んでゆけないの?
風に乗ってゆけないの?
私の目からも、その透明な壁は横にも縦にも彼女には広すぎて
何時間もそうして羽ばたくだけで、いつまでもどこにも行けないように見えました。
まるで、今の私みたい•••。

彼女は少し羽ばたくのを止めて、体力を温存する必要があるのです。
そして、よーく自分の置かれている状況を見つめる。
今の場所から見つめるのではなく、少し離れて、できるだけ離れて
大きく眺める必要があるのです。
そうすれば、休めた羽をどのように動かして
そこから抜け出せばいいのかがわかる。

ふと彼女を助けようかとも思いました。
細い枝を持って来て、私が彼女の近くにそれをかざせば
彼女はそこに留ってくれるかもしれないと。
でも、止めました。
あと数時間して、またここに戻って来よう。
きっと、あの蝶はどこかに飛んでいなくなっているはずと思いたかったのです。

さて、あれからちょうど数時間が経ちました。
今から車庫に出てみようと思います。
あの美しいアゲハ蝶が繰り返し羽ばたくのを止め
勇気を持って違う羽ばたき方をしたのなら、
そこにはもう彼女はいないはずだから。
どうか、もうどこかへ飛んで行っていなくなっていますように。
私に力を与えてくれますように。

2010.06.10 | 映画鑑賞


トップへ戻る



〒661-0965 兵庫県尼崎市次屋2-4-17アストンヴィラ1F [地図]

©2008 たのしい音楽教室. All Rights Reserved. ホームページ制作 bit, SEO.