久佳乃Blog

人は「いつ」楽しみを感じて、いつ頃になってサヨナラをするのかなあ。

この間、Hさんとのレッスンの中で、私たちはいつ楽しみを感じるのか?というお話になりました。
対象となるものによっても差があると思いますが、ここでは「いつ」という時に焦点をあてて、
たとえば「遠足に行く」ということを考えてみました。
すると、私たちが楽しみを感じるだろう時「いつ」は、このように大きく3つに分けられるのかな
という風に思いました。

①遠足に行く前
②遠足の最中
③遠足から帰ってきたとき

こうして並べてみると、随分と粗めに分けたものだなあ...とも思いますが、
ま、シンプルなほうがわかりやすいぞ、ということでこのくらいにしておきまして。
早速Hさんは「僕は多分、遠足から帰ってきたときです」と仰いました。
「仕事も成し遂げたときが一番気持ちがいいですからね、よしっ、解放された〜!って」
なるほどなあ、私は...と考えてみますとHさんとは逆だったのですね。
①と②の間くらいのところで。
もう少し細かく時間を割るとしたら、①>②という感じになりました。
そういえば、仕事に対しても、新しい企画を考えたり、実現に向けて手順を創作したり、
ゴールが見えてくるとラストスパートをかけるというよりは
わざと遠回りをしてしまうようなところがあります。
遠足も、帰り道となるとなんだかとても切なくて寂しい気持ちが心に充満してくる、
そんな思い出があります。

ついこの間もみうらじゅんさんと井上陽水さんの会話
(みうらじゅんのサブカルジェッター内でのこと)に耳を傾けていたとき、
井上陽水さんも同じ様なことを仰っていたなあと思うのですが。遠足とはちょっと違いますが、
あるとき陽水さんはボブ•ディランが初来日&コンサートをするのを知って、
もちろん大ファンでいらっしゃいますから、すぐにチケットを買ってその日を待ちわびていました。
でも、いざ憧れのボブ•ディランのステージを迎える前になって色々なことを考え過ぎてしまって疲れてしまった。結局、コンサート当日は、彼の歌に3、4曲酔いしれて大満足、最後まで聴かずに会場を
後にしたというお話です。
ええええ〜〜??!!すっごく楽しみにしていたはずなのに、最後まで聴かずに帰って来ちゃった??
と驚かれる方もおられるでしょうが、ラジオで語られる陽水さんの完璧な言い訳にはそれはもう
すっきりと納得させられます。
「だいたい僕はね、終わりまでいないのよ」。
うう〜〜〜ん、わかるなあぁぁぁ、、強く頷かされました。

懇親会にしても、パーティにしても、お誕生会や結婚式の二次会、飲み会にしても、
ワイワイ楽しい場であればあるほど、なんとなく最後まで参加していると寂しい気持ちになってくる
のは、小中学時代の通学に関係があるからかもしれません。
自分の家がだれよりも学校から遠かった(片道4キロ)私は、一緒に帰宅する友達を見送ることは
あっても見送られることが一度もなかったという長〜い期間を過ごしてきました。
あ、一度だけ例外がありました!自宅のすぐ近くに光善寺というわりと由緒あるお寺がありまして、
小学一年生のときの遠足が、学校から光善寺まで歩いて、光善寺でお弁当を食べて、
そして解散という行程になっていました。もう〜そのときは本当に嬉しくて。
一年生一同が自宅近くまで一斉に歩いて来て、後は美味しいお弁当を食べて現地解散!
なんて夢のようでした。いつもはだれよりも遠くにある学校まで歩いて行って、
だれよりも遠い家へと帰るのが日課でしたから、この日こそは一番先に家に帰れるんだ!って
飛んで喜んだのを今でも覚えています。もう小さな胸が高鳴りましたね(笑)
でも、同時に覚えているのは、真っ先に家の玄関に着いてランドセルを降ろしてみると、
まだ帰路を歩いているみんなのことを想像して、◯◯ちゃんはそろそろ家に着いたかな、
◯◯ちゃんは学校に家が近いから、まだ30分は歩いて帰らなくちゃならないな、
などなど心配事が増えて、それはそれでソワソワと落ち着かない一日でした。
人に見送られるよりも見送るほうが得意だったのかもしれませんねえ。

見送るほうが得意なくせに、終わりが近づくと寂しくなってしまう。
だから、私はまだ、陽水さんのようにはなりきれないのでしょうね。
楽しい出来事の前に思う存分妄想して興奮して楽しんじゃって、
疲れきった頃に当日を迎えて最中から折り返し地点をターンすると次第に寂しくなって、
一人残らず見送ることを前提に残っちゃうっていうね。
だって、陽水さんなんて折り返し地点を見るまでもなくきっと「うん、いい感じぃ」って、
あの柔らかい声を響かせて去って行かれるのでしょうからねえ。
うーーーん、私もそうなってみたい。。。

とはいえ最近は、少し違ってきたなあとも思うのです。気がついたら、先に席を後にしているという
現象が数回、ここ数ヶ月の間に手前にありましたねえ。
少しいい具合に経験を重ねたからか(?)
見送られ方にちょっと慣れたお年頃なのかもしれません。

2015.05.04 | 日常


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