久佳乃Blog

ホっとする声

昨夜、フクダスタジオの間所さんから
「○日にご飯でも食べながら打ち合わせしよう!」
とメールが入ったので
「了解です!よろしくお願いいたします!」
と返信したらすぐに電話をくれました。
「どう?元気にしてる?」
間所さんの声を聴くのは何ヶ月ぶりかで
別段気が張りつめていたわけではなかったのに
なんだかとってもホ〜ッとして
やっぱりちょっと肩に力が入っていたことに気づきました。
それほど離れているわけではないけれど
聴くととっても懐かしくて、あったかい声ってありません?
けっこう身近にあるのですよね。

思えば出会ってもう8年ほどになるでしょうか。
ずっと、ずっと私たちの音楽活動を支え、リードし見守ってくれています。
音楽を続けていくには、こういった力強い支援者が
いてくれるのといてくれないのとでは大きな違いがありますよ、ほんとに。

だれかが目をかけてくれるから踏ん張れる。
だれかが待ってくれているから今日も歩ける。

ちょうど昨日のお昼はレッスンの合間に
新曲をレコーディングしていたのです。
我ながら何年ぶりかにできた深い曲で
何度か歌ってみていても、あまりにも思い入れが強すぎて
いいテイクが録れずにいたのですが
この日、すごくいいテイクが録れたのです。
ああ、これだ!探していたのはこのトーンだ!って。
そんな日の夜の電話だったので、喜びもひとしおで
やっぱり、音楽家はタイミングがいいのか?とツッコミを入れるほど(笑)

私がなかなか自分の声を見出せないでいた頃、
間所さんが言ってくれた言葉を思い出しました。

「今までがんばってきたぶん、これはご褒美」

もう八方ふさがり、歌をやめようと自分勝手に思っていたとき、
間所さんと出会ったことこそがあのときの私へのご褒美でした。

そうなんです。
芸の神様がいるとしたら、がんばったぶんだけご褒美をくれる。
このご褒美がときどきもらえたとき、
自分を信ずる気持ちがお腹の底から沸き上がってくる。

今日もいつかのご褒美がもらえることは忘れて
ただ坦々と声を練っています。
いつもグッドタイミングにホッとする声をありがとうございます。

2010.06.14 | 声について想う

雨の日の音楽

SN3B0206.jpg今日は朝から雨が降っています。
自宅から教室までの車の中、坂本龍一氏のアルバム"out of noise"を聴いてきました。
雨の朝によく似合いました。

写真は母が買ってきてくれたバラです。
自宅の玄関に迎えたばかりのときは気品のある細い蕾ばかりでしたが、皆さんの温度が伝わる教室の中に置いて一日、あっという間に開きだしました。
しばらく私たちの心を美しい色と形で和ませてくれそうです。
花のエネルギーはほんとうに素晴らしいものですね。
歌にも花を題材にした詩が多くありますが
それだけたくさんの人の心に寄り添ってくれる存在だからでしょう。

今日も日本の中の兵庫県尼崎市の次屋2丁目の一角にある
たのしい音楽教室という小さな場所で
皆さんの奏でるピアノや声の音色が優しく響いていきます。

ちなみに南アフリカではブブゼラが響き渡っていますね(笑)。
音は人を癒したり、鼓舞したり、熱狂させたりします。
面白いですね。

2010.06.13 | 音楽のある生活

ココ•シャネルと屋根にはまったアゲハ蝶

ココ•シャネルの映画を続けざまに2本観ました。
1本目はオドレイ•トトゥ主演の「ココ•アヴァン•シャネル」
そして、2本目にシャーリー•マクレーン主演の「ココ•シャネル」

どちらかといえば、晩年に近いココ•シャネルが
自分の人生を回顧しながらストーリーが流れてゆく2本目のほうが好みです。
(やっぱり、自分自身アメリカかぶれしているのでしょうかね^^;)
復帰後に開かれたショーで、彼女のファッションを歓迎したアメリカ人と
バッシングしたヨーロッパ人の心情(第二次世界大戦時の彼女の言動への批判)が
最初から映画の中に反映されているのかもしれません。
どちらにしても、まだこの時代は女性の成功には
男性の権力、つまり資金が必要だったことはよくわかりました。

ココ•シャネルの名言はいろいろなところで紹介されていますが
私の耳に強く残ったのは、この台詞(シャーリー•マクレーン)です。

「過去を繰り返すよりも、挑戦して失敗したほうがまし。」

きっと、いえ、きっとではなく、ほんとうのことなのですが
今の私にいちばん必要な言葉でした。

過去を繰り返すよりも、挑戦して失敗したほうがまし。

そう、挑戦していくんだ!と。

先ほど外から帰って来て、自宅の駐車場に車を停めたとき
透明な車庫の屋根に、美しく輝く黒と緑色の羽を持ったアゲハ蝶を見ました。
アゲハ蝶は力強く羽ばたいていました。
ただ、その透明な壁に阻まれてどこにも飛んで行けないまま
その激しく羽ばたかせた羽を打つける音を響かせていました。

そのアゲハ蝶が、もしも声を持っているのなら
きっとこんな風に叫んでいたでしょう。
なんで?なんで?私はこんなに一生懸命に羽ばたいているのに
どうしてもっと空高くへ、いつものように飛んでゆけないの?
風に乗ってゆけないの?
私の目からも、その透明な壁は横にも縦にも彼女には広すぎて
何時間もそうして羽ばたくだけで、いつまでもどこにも行けないように見えました。
まるで、今の私みたい•••。

彼女は少し羽ばたくのを止めて、体力を温存する必要があるのです。
そして、よーく自分の置かれている状況を見つめる。
今の場所から見つめるのではなく、少し離れて、できるだけ離れて
大きく眺める必要があるのです。
そうすれば、休めた羽をどのように動かして
そこから抜け出せばいいのかがわかる。

ふと彼女を助けようかとも思いました。
細い枝を持って来て、私が彼女の近くにそれをかざせば
彼女はそこに留ってくれるかもしれないと。
でも、止めました。
あと数時間して、またここに戻って来よう。
きっと、あの蝶はどこかに飛んでいなくなっているはずと思いたかったのです。

さて、あれからちょうど数時間が経ちました。
今から車庫に出てみようと思います。
あの美しいアゲハ蝶が繰り返し羽ばたくのを止め
勇気を持って違う羽ばたき方をしたのなら、
そこにはもう彼女はいないはずだから。
どうか、もうどこかへ飛んで行っていなくなっていますように。
私に力を与えてくれますように。

2010.06.10 | 映画鑑賞

ほんとうの健康からほんとうの自分へ

SN3B0203.jpg
やっと初夏らしくなってきましたね。
たくさんの鳥のさえずりが気持ちの良い午前です。

先日ご卒業された生徒さんから素敵なプレゼントをいただきました。
ある一定の時間、ご一緒にトレーニングさせていただいた仲間としてとても喜ばしい瞬間でした。
写真はいただいたお手紙と手作りのブックカバー、
(なんとほんとうに手作りなんですよ!感動です*^^*
チラッと写真に写っている上下に走る優しい茶色のテープはなんとアンティークなんだそうです)
普段は多くを語らない、語るときは自分の心の中からほんとうの感覚をゆっくりじっくり掬いだすような話し方をされる方が、手作りのプレゼントになると
これほど饒舌になられるとは嬉しい発見でした。

だって、ほんとうに彼女らしいのです。
最後のレッスンに着てこられた服も、手作りのブックカバーやお手紙、
それからそれを包んでいる封筒や留めているテープの色や素材も
ほんとうに彼女らしくて、私はとても幸せな気持ちになりました。
こうして自分自身を表現するって、ほんとうに素敵なことです。

レッスンの中では、自分のほんとうの気持ちを言葉にするのが
最初は戸惑われていたようですが、後になればなるほど
ほんとうの言葉がどんどん溢れてくる瞬間に立ち合うことできて
私もほんとうに嬉しく思います。

今日は「ほんとう」という言葉がよく出てきました。
それは改めて私が気づかされたこと。
「ほんとう」は「本物である」ということです。

最後のレッスンの後、名残り惜しそうに、でも目を輝かせて
たのしい音楽教室の木の扉から新しいスタートへ向けて旅立たれたその方が
決意表明のように残していってくれたメッセージはこのようなものです。

「どれかがひとつ欠けていても
(それは声だったり、心だったり、体ということですが)
 ほんとうの健康ではないということがよくわかりました。
 とにかく健康になりたいです。
 ほんとうの健康になりたい。」

ほんとうの健康を手に入れること、
それが、ほんとうの自分を歩むということ。
すごくシンプルですごく深い。

私も毎日ほんとうの健康を目指し、維持し、
ほんとうの声や言葉、所作、心が伝わるよう精進してまいります♪
素敵なお言葉、ほんとうにありがとうございました^^

★こちらの生徒さんのもう少し詳しいメッセージは
 こちらでご紹介しています → 生徒さんの声へ 

2010.06.03 | 声について想う


はじめまして。ヴォイストレーナーの亘理久佳乃(わたりひかり)です。
しっかり、楽しく、体で伝わるヴォイストレーニングを心がけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします♪

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